結衣「そういえば隼人くん、クリスマスの予定は決まってるの？」

隼人「あ？　俺は残念ながらねーな。一人寂しく家で過ごすことになりそうだぜ」

結衣「そうなんだ……学園の主催するパーティーにでも参加すればいいのに」

隼人「今、どうにもそういう気分じゃなくてな……」

結衣「そうなの？　何か落ち込んでることがあれば、遠慮なく相談してくれていいんだよ？」

隼人「ああ、あんがと。まあ、言いにくい話なんだけど、色々あったんだよ」

結衣「……そっかあ。元気出してね？」

隼人「ありがとよ……んで、そういう結衣はどうするつもりなんだ？」

結衣「私？　私は一人で外に出かけるつもりだよ」

隼人「へ、一人で？　俺と同じじゃねーか。別に結衣とだったら、二人で過ごしても構わないけど」

結衣「うん、ありがとう。でも……どうしても一人で出かけたくて」

隼人「ふーん……別にいいけど。どこに行くつもりなのさ」

結衣「それは、そのね。行った後のお楽しみってことで！」

隼人「なんだよ、それ」

結衣「えへへ……」

隼人「あ、まさかデートだったりして？」

結衣「違うよー。本当に一人で出かけるつもりなの！」

隼人「そうなのか……結衣こそ悩みでもあるんじゃねーの？」

結衣「別に、ないです！」

隼人「……そうですか……」